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当院の特徴

1.診察

(1)問診

当院初診の方は、詳細な病歴の聴取を行いますので少しお時間を頂いています。そのため、他院にて治療歴がある方は前医の紹介状、検査所見(特に画像所見)、お薬手帳があればより適切な治療を行うことができます。お薬については、状況や期間によりお薬の効果確認や病態把握をする上で重要な情報となります。ただし、前医の紹介状が無くても気軽に来院いただいても構いません。
(可能であれば紹介状があれば良いです)

(2)身体所見

当院において最も重要視していることです。
問診と身体所見にて病態の8割以上の診断が可能です。
そのため、初診の方は少しお時間がかかります。

2.検査

問診と身体所見で得られた病態の確認として行います。基本的なレントゲン検査等も行いますが、当院では特に超音波検査に力を入れております。肩関節疾患、膝関節疾患には必須の検査となっています。超音波検査は画像の形態変化のみならず関節の動き(関節の運動制御の能力)を侵襲なくリアルタイムで行えるため非常に有用な検査です。

 ※ただし体のすべての部位に用いるわけではありません。

3.病態の把握

診察・検査結果から病態を把握します。診断名を付けることが目的ではなく、患者様一人ひとりの病態を把握することが、適切な治療に結びつくものと考えております。

また、整形外科における痛みや運動障害はほとんどの方において、モーターコントロール(運動・姿勢制御)が崩れた状態になっていることが多いです。症状を訴えている部位のみの治療では一時的に症状が消退することはあっても、症状が再び出現したり(腰痛症が典型例です)、関連部位に症状(腰痛から股関節周囲の痛みなど)が出たりします。崩れたモーターコントロールの改善を図る必要があります。障害部位の形態的変化(画像所見にて確認します)と運動制御の障害を鑑みて治療を組み立てていきます。

4.治療

(1)物理療法

モーターコントロールの障害は、障害部位を中心に筋肉・靭帯の伸張性(関節の可動性)が低下します。これを改善する目的で当院では以下の物理療法を行っております。

a)ホットパック

温熱パックを局所にあてがうことにより、局所循環、疼痛の改善、筋の伸張性の改善を図ります。
※発熱時、細菌感染症、外傷直後等では行えない場合があります

b)低周波治療器

筋に直接、電気刺激することにより、筋を収縮させ筋の状態を整えます。
※ペースメーカーの植え込みをされている方は使用できません。

c)牽引療法

頸部痛、腰痛に対して行い。筋の伸張性の改善を図ります。
※神経症状が強い場合は行えないことがあります。

 
d)マイクロカレント

細胞修復を促し、低周波とは違い、刺激の低い微弱電流を流し、局所の疼痛を抑えます。

e)超音波医療器

局所の疼痛を抑えるために用います。また、骨折の癒合促進や組織の修復にとって有効な治療器です。

f) メドマー

空気圧により、下肢循環や両下肢の筋の伸張性を上げるために用います。浮腫に対しても有効です。

以上の機器を病態に応じて、2-3種類組み合わせて用いております。

(2)運動器リハビリテーション

当院が最も力を入れている治療法です。専任の理学療法士が付き、モーターコントロールの修正を図ります。モーターコントロールの修正を図るには最も適した治療法となります。

注意)
一日に治療出来る人数も制限されているため、完全予約制となっております。また、厚生労働省より治療期間に制限が設けられているほか、適応疾患も決められており、全症例に行えません。介護保険を利用されている方は、介護保険が優先されるため、相談が必要となっております。面倒をおかけしますが、一度受診の上、ご相談させていただきます。

運動器リハビリテーションは、整形外科疾患において非常に有用な治療法となります。いわゆるマッサージとは異なり、患者様のモーターコントロールの修正を図る治療法です。そのため、患者様自身の協力が必要となります。また、筋力増強のみを図る運動でもありません。モーターコントロールの修正は、筋力の増強のみでは改善しません。モーターコントロールの障害は、筋・靭帯の伸張性低下(関節可動性低下)をベースとしていることが多いです。まず、柔軟性を向上させる必要があります。

長期化している痛み・運動障害にお悩みの方は一度受診の上、ご相談ください。

(3)内服薬処方(服薬指導)

整形外科においては、いわゆる鎮痛剤の使用が中心となりますが、当院では内服薬が治療の主体とは考えておりません。痛みが強くて日常生活の支障がある時期(急性痛)は鎮痛剤を使用しますが、急性痛が落ち着き次第、鎮痛剤の減量を図り、モーターコントロール障害の修正を図っていきます。また、痛いからと言って鎮痛剤を単純に処方しているわけでもありません。痛みの状態によっては漢方薬、ビタミン剤が効果を示すこともあり、病態に合わせて処方薬の説明を行っております。

(4)注射療法

当院にて主に行う注射は2種類です。

a)トリガーポイント注射(局所麻酔剤)

頸部、背部痛、腰痛、肩関節痛、下肢痛、膝痛などに行います。筋の収縮性が低下した部位に1-2cc 、数か所に注射します。注射針は一般採血用注射針の約半分の針を用いています。物理療法、運動器リハビリテーションと併用すると更に効果的です。
※注射は週2回可能。回数を重ねることで効果がでる場合もあります。
※注射後4時間以降であれば入浴可能です。
※局所麻酔薬にアレルギーがある方は使用できません。

b)関節内ヒアルロン酸注射

変形性膝関節症、肩関節周囲炎に適応があります。特に関節内の炎症を抑える効果があります。注射針は一般採血用注射針より細いものを用いています。変形性膝関節症には非常に有用な注射です。物理療法、運動器リハビリテーションと併用すると更に効果的です。
※1~2週間隔で1回のペースで行います。
※注射後4時間以降であれば入浴可能です。
※ 薬物アレルギーのある方はご相談ください。

代表疾患の治療方針につき説明します

  1. 頚部背部痛
  2. 肩関節痛
  3. 腰痛
  4. 股関節周囲痛
  5. 膝関節痛
  6. スポーツ障害
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