股関節周囲痛
近年増加している印象があります。股関節インピジメント症候群、変形性股関節症が代表疾患ですが、MRI 検査で精査すると、股関節に水腫が溜まっている例が意外と多いようです。レントゲンに問題が見られない場合は、比較的診断が難しい部位であり、MRIが必要となることが多い関節です。
※当院ではMRI 検査ができませんので近くの病院に予約を取って検査を受けていただいております。
a)股関節インピンジメント症候群
大腿骨頚部(付け根)と寛骨臼蓋(骨盤の関節の縁)が衝突して発生します。腰椎-骨盤-股関節のモーターコントロールの改善を図る必要あり、運動器リハビリテーションは必須となります。
b)変形性股関節症
変形は進行性であることが多く、予防的な運動を含め経過観察が必要です。また、必要であれば手術療法の検討も必要です。障害のベースに腰椎-骨盤-股関節のモーターコントロールの障害が存在しますので、運動器リハビリテーションの良い適応です。