腰痛
a)神経症状(神経痛)症状を伴うもの
鎮痛剤(特に神経障害性疼痛治療薬)の服薬指導、トリガーポイント注射の併用が効果的です。痛みが強いときは大変ですが、激痛は症例の8割で約1か月程度で落ち着き、日常生活の支障は約4か月程度でなくなることが多いです。腰椎-骨盤-股関節のモーターコントロールの障害が強い場合は運動器リハビリテーションの適応となります。
b)神経症状を伴わないもの
最も多い症状です。症状がある時点ですでに腰椎-骨盤-股関節のモーターコントロールの障害が生じています。腰痛が投薬などで一旦落ち着いても腰痛を繰り返すことが多いのは上記モーターコントロールの障害が修正されていないためです。急性痛が強い場合は服薬指導、トリガーポイント注射(効果的です)を行います。急性痛が落ち着いた時点で運動器リハビリテーションにて腰椎-骨盤-股関節のモーターコントロールの修正を図ります。